「Xin Ming Yuen」は、伝統文化の精髄を現代的に再解釈したデザインが特徴。アンティークと現代性、活気と静寂、東洋と西洋、地元とエキゾチックな要素が調和を保ちながら共存している。また、マットと光沢の組み合わせ、高低差、リラクゼーションと活性化の対比が新たな視覚体験を提供する。
この空間は、現代の技術を駆使して古代のデザインコンセプトを蘇らせている。例えば、伝統的な中国のレンガ壁は、レンガのテクスチャコーティングを施した木材に置き換えられている。また、ウォータージェットカッティング技術を用いて、幸運をもたらすモザイクタイルのデザインを大理石に施している。レセプションの天井には、腐食した鋼板によって酸化鏡の効果を再現している。
レストランのデザインは、50年代と60年代の上海をフラッシュバックさせるもので、その時代は現代中国の黄金期とも言える。何世紀にもわたって受け継がれてきた伝統が西洋文化と現代性に強く影響を受け、各角から歴史の痕跡を見ることができる。顧客は異なる時間空間を旅し、歴史を探索しながら、自分自身の感情を感じ取り、解釈する。
このプロジェクトは2018年11月に中国北京で開始され、2019年6月に完成。レストランは2019年7月に営業を開始した。場所は北京市朝陽区のParkview Green FangCapDiに位置している。
デザインには、東洋と西洋の芸術、建築に関する情報が主にインターネットやデザイナーの個人的なインテリアデザインや建築史の本から収集された。また、中国の法律によりガラス天井の使用が禁止されているため、レセプションの天井には酸化鏡ではなく、処理された鋼板が使用された。
このデザインは、2020年にA' Interior Space, Retail and Exhibition Design Awardでシルバーを受賞。その優れた技術的特性と芸術的スキルを称えられ、優れたレベルの卓越性を示し、ポジティブな感情、驚き、ワンダーを引き出す作品と評価された。
プロジェクトデザイナー: Monique Lee
画像クレジット: Copyright of photos belongs to Xin Ming Yuen.
プロジェクトチームのメンバー: Design Director: Monique Lee
プロジェクト名: Xin Ming Yuen
プロジェクトのクライアント: Monique Lee